元禄十年(1697年)伊丹の酒屋のうち大手24軒に帯刀が許され
江戸幕府の「官用酒」となり、これを「御免酒」と称しました。
名字帯刀の酒屋は「御酒屋」(おんさけや)と呼び、 一般の酒屋とは区別され格式の高いものでした。
その例として新酒が江戸積され「御免酒(ゴメンシュ)」 の幕府納入が終わるまでは
他の酒は一滴たりとも町中に販売ができなかったということです。
「老松」はその御免酒の中でも最も格式が高く、 宮中奉納酒として、又将軍の御膳酒として特に有名でした。
現在、清酒『老松』のレッテルに「御免酒」と朱刷で書いてありますが、以上の由来によるものです。
この江戸積み銘酒名寄は
和漢酒文献類聚(享保年間版行、1716年)記載の江戸流行名酒以前の刊行と見られる古文献です。
当時「老松」は東の大関に位置しております。
1688年創業の御免酒「老松」は、300年以上の歴史を重ね
ご愛飲家の皆様にいつもおいしく召し上がっていただけるよう
淡麗やや辛口の飲み飽きしないお酒を醸るため研究を重ねております。
何卒御免酒「老松」をご愛飲下さいますようお願い申し上げます。